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リハビリテーション課

作業療法(OT)

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作業療法(Occupational Therapy)は、身体または精神に障害のある患者さまに対して、上肢機能運動や日常生活に必要な動作(着替え、整容、トイレ、家事など)の練習、高次脳機能(記憶力、注意障害)訓練、楽しめる作業活動の提供を行なっています。また、患者さまに適した生活自助具の選定、ご家族様への生活援助、アドバイスなどQOL(生活の質)向上へ向けたアプローチを展開しています。

作業療法士より~認知症について~

現在、高齢化社会の突入に伴い、認知症となる方々の割合も増加傾向にあります。今後、2020年には約300万人にまで増えるとの予想もあり、私たちも認知症という疾患に対して身近に感じ、学んでいく必要があると思われます。そこで、本ページにおいて認知症についての基礎知識をまとめてみましたのでご紹介致します。

認知症とは?

Q認知症にはどのような種類のものがあるの?

アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症(ピック病)などがあり、アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症の2つで認知症の約8割を占めています。

Qアルツハイマー型認知症とは?

脳に特有の変化が起こり、脳の委縮(ちぢむこと)が進行する病気です。また、βアミロイドという異常なタンパク質が沈着することでできる「老人斑」と呼ばれるシミが大脳皮質に見られるのも特徴です。65歳未満で発症すると「アルツハイマー病」と呼ばれます。

Qアルツハイマー型認知症の症状とは?

徐々に進行する認知障害(記憶障害、見当識障害、注意の障害、問題解決能力の障害など)が特徴です(これらの症状は総称して「中核症状」と呼ばれています)。一般的には、最近の出来事を忘れてしまう「記憶障害」から始まることが多く、食事をしたばかりなのに「ご飯はまだか?」と言ったり、財布をしまった場所を忘れてしまうといった症状がみられます。また、症状経過の途中で活動意欲の低下、被害妄想、幻覚、暴力、徘徊、不潔行為などの「周辺症状」と呼ばれる症状がみられることもあります。

Q脳血管性認知症とは?

1回30分~60分くらいを週3~5回行います。運動の習慣がない方は、自分の身体に合わせて、軽い運動・短い時間の運動を実施して、徐々に強くしていきます。

Q脳血管性認知症の症状とは?

脳が障害された部位によって症状は異なります。例としては、記憶力や注意力が低下している一方で、理解力や問題解決能力は比較的保たれているという「まだら認知症」がみられるのが特徴です。

Q認知症の症状への対応は?

中核症状と呼ばれる、記憶障害、見当識障害、注意の障害、問題解決能力の障害などは、一般的には改善することが難しいといわれていますが、周辺症状と呼ばれる、活動意欲の低下、被害妄想、幻覚、暴力、徘徊、不潔行為などは、適切な対応によって改善する可能性があります。

Q認知症の方と接する時に大切なことは?

認知症の方は、自らの記憶力が低下していくことやさまざまな機能が失われていくことに対して、非常に大きな不安感を抱えながら生活されています。まずは、安心できる環境を整えることが重要となります。

Q周辺症状への対応は?

周辺症状には必ず原因があり、その原因を把握し、それに則した対応をとることが重要となります。

認知症が疑われる場合は、早めに受診されることをおすすめします

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