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煙草についての動向

煙草に関する取り組み

15年以上前に煙草に関する取り組みを行ってきました。そしてここ数年は、東京オリンピックを機会に我が国の喫煙状況を見直す動きが強まっています。厚生労働省はこのような、考え方をもとに喫煙対策を行っています。

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具体的には下記のような内容となる予定です。(2020年4月全面施行)

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“加熱式たばこ”とは?加熱式タバコ

上記内容にも登場した加熱式たばこも、たばこ規制の枠の中に入っていることはご存知と思います。

 

従来の紙巻きたばこは“燃焼式”と呼ばれる煙草葉を燃やした煙を吸引するものです。それに対して 亥iQOSやglo、PloomTECHは“加熱式”と呼ばれ、温めることで発生した蒸気を、煙草葉などに潜らせ吸入するタイプです。煙が出ない、においが少ない、タール(ものが燃える際に出る物質の総称)が含まれないといった特徴があります。

 

アイコスを始めとする加熱式たばこについて、臭いにも環境にも健康にも配慮しているのに…と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

iQOSの添付文章等にもこのように書いてあります。

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有害成分を90%低減した!と大きくグラフ付きで書いてありますが…赤枠の中をよく読むと

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以下の有害成分を含む60成分中58成分程が90%低減されているようです。

WHOがたばこ煙中の分析法の標準化と,含有量を優先して低減すべき物質とする9物質

  • ベンゾピレン   •N‐ニトロソノルニコチン
  • 4‐(メチルニトロソアミノ)‐1‐(3‐ピリジル)‐1‐ブタノン
  • 一酸化炭素  •ホルムアルデヒド  •アセトアルデヒド
  • アクロレイン  •1,3‐ブタジエン  •ベンゼン

 

ですが、90%減らしたからといってがんになる確率が90%下がるわけではありません。減らなかった10%の有害物質が本人や周囲の人に対してどのように作用するのか分かっていないのが現状です。もちろん健康被害を解明するために人体実験をするわけにはいきませんので、影響が明らかになるには20年以上先になるかもしれません。わかっていることはニコチンが含まれていることは変わっておらず、口から吐き出した煙(呼出煙)にもニコチンをはじめとする化学物質が含まれているため、受動喫煙リスクがあるということです。

最近では「アイコスは、青酸に変化する恐れのあるフォルムアルデヒドシアンヒドリンを発生することが確認されました。」という報告もされています。

 

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このように従来の燃焼式たばこに比べ有害物質は低減していますが、新たな健康リスクが発生するのかどうか予測できていないため、アメリカでは“有害物質低減した煙草”として販売する許可が下りていません

 

 

なので、加熱式たばこに換えることは禁煙とは呼べず、むしろクリーンなイメージが強い分、禁煙しにくい可能性があるのではないかと考えられます。この記事が自分と身近な人の健康のためにどうしたいか、考えていただく機会になれればと思います。

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