カムイブログ
ヒヤリハット対策
今は特に問題にならずに済んだちいさなことがらも、そのまま見過ごすと大きな事故につながるかも知れない『ヒヤリハット』。
ヒヤリハットをみんなで共有・検討することで、様々な危険やトラブルを未然に防いでいこう。そのための私たちの取り組みをご紹介します。
ヒヤリハットに直面した(発見した)職員はそれぞれ『ヒヤリハットレポート』というのを書きます。
直接利用者様に関わるもの(ヒヤリハットレポート利用者-写真下左)と、物品・機材に対するもの(ヒヤリハットレポートその他-写真下右)の2種類です。
また、毎月『ヒヤリハットダービー』と称し、ヒヤリハットを経験するごとに表の氏名の上に〇を記入してカウントします。(写真左)
これはヒヤリハットを気づきの場として、どんどんヒヤリハットを集め活用していこう!という前向きな取り組みです。
介護職員の中から選ばれたヒヤリハット委員が、月末にレポートを集計し、『ヒヤリハット集計報告書』(写真左)を作成します。
その報告書をもとに介護職員が会議を開き、検討します。検討後、内容によっては『事故対策委員会』にあげ、対策を講じたり、さらにデイサービスやグループホームを含めた『リスクマネジメント委員会』まで対象を広げることもあります。
これにより情報を施設全体に周知したり、連携を図ってよりスムーズに業務をすすめることができます。リスクマネジメント委員会で検討された事例のひとつに、『感染対策』があります。
数年に一度大流行を繰り返す『ノロウィルス』、数年前に感染者が多数でた『インフルエンザ』など、情報や対策を共有し職員の意識向上につとめました。同じ空間を特養とデイサービスで共有しているカムイでは、職員間の危機意識のバラつきや感染対策の違いなどが大きなリスクとなるからです。
決められた対策が守られているか。どこかに見落としはないか。集められたヒヤリハットが大きな役割を果たしたのは言うまでもありません。
昨年からの『新型コロナ』も、この経験の積み重ねがベースとなり、さまざまな対策やゾーニングなどに役立てることができました。
ともすればマイナーでネガティブな印象のある『ヒヤリハット』。けれど、それは将来の大きなアクシデントを未然に防ぐ希望の種でもあるのです。
今日も職員は『ヒヤリハット』を次につなげられるよう、せっせとレポートを書き、『ヒヤリハットダービー』に〇をつけ、検討会で意見を交換しています。