■ はじめに
わたしたちは、肝炎及び肝癌を中心とした消化器疾患全般に対して、地域の消化器外科,放射線科をはじめ広く他科とも連携をとり最先端の治療を行っています。
■ 肝臓病
肝臓は人体の中で一番大きな臓器で約1500g(成人)あります。肝臓は生体代謝の中枢ともいうべき臓器でありきわめて複雑多岐ににわたる代謝機能を営んでいるため肝臓に障害が起こると様々な異常が生じます。しかし反面,再生能力がきわめて旺盛で,また予備能力の大きな臓器のため軽い障害では症状がまったくあらわれず沈黙の臓器とも呼ばれています。
わが国の慢性肝炎の患者さんは150万人、肝硬変の患者さんは30万人といわれており毎年3万人の肝癌患者さんが発生しているのが現状です。原発性肝癌の95%を占める肝細胞癌はわが国では殆どがB型・C型肝炎を背景とした慢性肝炎・肝硬変を母体として発生しているため肝癌だけでなくウイルス性肝炎の治療も非常に重要な位置を占めることになります。
■ 講演会,学習会
年に一度,日本で最先端の治療、診断を行っている先生をお呼びし講演会をお願いしています。また、吉田病院内では年4回,医師や看護師、技師による学習会を行なっており日頃聞けない質問など患者様と一緒に学習する時間となっています。
[肝臓病センター講演会の記録][肝臓病教室の記録]
■ 診療内容
1)診断
慢性肝炎、肝硬変及び肝癌などの難治性の疾患が多く最新機器を用いた早期診断を心がけてい ます。血液検査、肝生検、腹腔鏡検査、狙撃生検及び血管造影検査など必要に応じて施行しています。
2)肝炎の治療
C型慢性肝炎に対してのインターフェロン療法は最新であるペグインターフェロン+リバビリン併用療法をはじめ癌抑制を目的としたインターフェロン少量長期療法、強力ミノファーゲン療法などを行なっています。B型慢性肝炎に対しては従来からのインターフェロン療法に加えラミブジンや最近承認されたアデフォビルなど患者様にあった最新の抗ウイルス療法を駆使し良好な結果をおさめています。
3)肝癌の治療
内科的治療としては肝動脈塞栓術、経皮経肝エタノール注入術、マイクロ波焼灼術に加え最近は経皮的ラジオ波焼灼術が中心となっています。また、外科的な治療が必要な場合は旭川医大第二外科との治療連携が確立しタイムラグのない治療が可能となっています。 また、治療後のインターフェロン療法など再発予防などにも取り組んでいます。
4)静脈瘤の治療
食道、胃静脈瘤に対しては内視鏡的硬化療法を中心として治療しています。また、吐血など緊急時にも対応できる体制を確保しています。
[学術活動・論文発表の記録] |