ワークステーション

 ここでは、CT検査で撮影したデータを立体的な画像にします。これは、『16列マルチスライスCT』が可能にしたもので、高速で細かく、広範囲の多くの画像を撮影するのが必要となります。
 3次元画像とは・・・体の中を立体的に見ることができる画像なので、複雑な血管の走行や、周囲の臓器との関係も分かりやすくなります。また、このシステムで多方向の画像もできますので、大変診断に役に立つものです。ただし、画像の処理や、手作業のため多少の時間がかかるのが現状です。
 当院では特に、心臓3D-CT検査、大腸3D-CT検査、脳血管3D-CT検査を行っています。


ワークステーションを使って3D画像を作っている様子

心臓3D-CT検査

 この検査は、心臓の栄養血管である冠動脈を3Dにして、動脈硬化やアテロームなどを発見し、心筋梗塞、狭心症の予防を目的とします。

検査方法

 造影CT同様に点滴をしてもらい(あとで造影剤の入る道を作っておく)、インデラルいう心臓を休ませる(拍動を抑える)薬を飲んでもらい、1時間後に検査開始となります。検査の直前にはニトロールいう血管を拡げる薬を舌下してもらい行います。息止めが長く、30秒前後ありますのでしっかり息を止めていて下さい

このように、色々な画像から、診断をします

大腸3D-CT検査

 当院では、内視鏡の入りずらい方や、ポリープ、癌の発見を対称として行います。特徴としては、バリウムやカメラを使わないため負担が軽く、時間が非常に短いことです。また多方向の観察ができるので病変も見逃しにくいところです。

検査方法

 まず、大腸の中をきれいにするために検査食、下剤を摂ってもらいます。昼頃までに病院に来てもらい、大腸の中に残渣(便など)ないか確認したのちに、CT検査となります。検査直前に、腸の動きをゆっくりにする注射をして、大腸に空気を入れていきます。少し違和感があるかもしれません。その後は、仰向け、うつ伏せの2回撮影をして終了となります。その後は、CTデータを元に3Dを作成して正確に調べます。


左図が内視鏡の写真です、右図は仮想内視鏡です。7mmのポリープです
左図が内視鏡の写真で、直腸に隆起性病変があります。中央の図が仮想内視鏡です内視鏡とほとんど同じ写真ですよね
下血にて内視鏡がS状結腸がんのため入らず、大腸3Dをすると、盲腸近辺に隆起性の病変がありました

脳血管3D-CT検査

 動脈瘤を早期に発見するのが目的です。これは大きな後遺症を残す脳卒中(脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血をあわせた総称)の原因が動脈瘤の破裂によるものだからです。

検査方法

 腕から造影剤を使用してCT検査を行います、検査はすぐ終わりますので頭は動かさないでいてください。そのデータを、画像処理して3D画像を作ります。回転させながら見ることで複雑な脳血管の異常を正確に調べていきます。

頭の中はとても複雑に血管が交差してます、実際は色々な方向から回しながら見ています
脳底動脈に動脈瘤があります。サイズは約17mmと、大分大きいですね

 

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