透視検査

 透視とはX線を連続的に出すことで、テレビモニターを通して体中の映像を観察するものです。被曝は一般撮影に比べて多くなりますが、病変の診断や治療に重要な役割を果たしています。
 当院では、胃バリウム検査、注腸バリウム検査、血管造影検査、ERCP、EISを行っています。


透視検査の様子です

こちらの上に寝てもらい、検査を行います

胃バリウム検査

 胃バリウムは、硫酸バリウムと発泡剤(胃を膨らます薬)を飲んで、検査を行います。胃の中は、くしゃくしゃの新聞と同じように読むことができません。そのため、胃の中を空気で膨らませて撮影をしているので、ゲップは我慢して下さい。また、検査中に右に左にと体を動かすのは、バリウムをよく付着させるためです。検査は10分前後で終わります。終了後は下剤を服用してください。通常は24時間で胃から腸へそして排泄されます。はじめのうちは白い便がでて、びっくりすると思いますがバリウムですので安心して下さい。しかし、24時間以上経っても白い便がなく、腹痛がある場合は病院へ連絡をしてください。

白く写っているのがバリウムです、このように、胃を色々な方向から観察して、撮影します

注腸バリウム検査

 現在、日本は食生活の欧米化(肉食が多くなり野菜や繊維質の食べ物が不足する)に伴い、大腸癌は急増しています。50年前に比べ、大腸癌の患者数は7~10倍と急増しています。大腸がんの好発部位はおしりから近い直腸、S状結腸にできやすいことがわかっています。大腸癌全体の7割がこの部分に集中して発生します。早めに発見すれば内視鏡で切除することも可能です。先生から検査をすすめられた場合は、迷うことなく検査を受けるようにしてください。

検査方法

 バリウム約300mlを肛門より大腸内に入れ、その後に空気を入れて大腸を膨らませた状態にします。この状態のままで合図にあわせて、体を右や左に動いてもらい、いろいろな方向から写真を撮影していきます。
 このときお腹は水と空気でゴロゴロと張った感じがしますが、痛みなどはありません。検査の時間は約15分位です。特に注意することは、検査中に「おなら」が出ないように我慢してもらうことです。それは、大腸の中に入れたバリウムと空気が、肛門から外に出てしまわないようにするためです。約20枚の写真で、大腸をくまなく撮影します。注腸検査後は、すぐにトイレに行って空気(とバリウム)を出してもらいます。こうすることによって、お腹の張りを取り除くことが出来ます。その後渡される下剤を忘れずに飲んで下さい。注腸検査後は水分を取り、食事をすれば大腸は活発に動きだし、もとの状態に戻ります。
 最新の医療装置では、大腸3D-CTで検査する方法もあります。(詳しくは、ワークステーションのページ を参考に)

直腸の写真です
S状結腸の写真です

血管造影検査

 血管造影検査とは、通常単純撮影では、血管とその周囲の密度の差がほとんどないので写すことができません。そこで、血管と他の臓器との間にX線の吸収差をつけるため、造影剤を注入して撮影を行ないます。こうして血管の形や、血流状態を連続的に撮影することにより、動脈あるいは静脈の病変を診断する検査法です。
 また、診断のみではなく、血管の狭窄部位を拡げる血管拡張術、腫瘤を栄養する動脈を人為的に閉塞させる動脈閉塞術など、血管造影検査の手技を利用した治療も行っています。当院では、主に腹部血管造影検査を行っています。

検査方法

 太ももの付け根にある太い血管(大腿動脈)または、腕の血管から針を刺して、そこからカテーテルと呼ばれる直径数mmの管を血管内に入れていきます。そのカテーテルの先を目的の血管まで入れていき、選択的に特定の血管のみに造影剤を注入して撮影をしていきます。必要に応じて血管を拡げたり、薬を使っての治療も行ないます。


赤丸のところが、肝臓がんのところです
黒く染まっているのがわかります

腹部血管造影検査

 造影検査の主な目的は、肝臓がんの場所の確認・及び周囲の血管の形や、血流状態の観察です。最近では、検査と同時に治療も行っています。

  • TAE(経カテーテル動脈塞栓術)とは、肝臓の動脈血管に、数mm以下の細いカテーテルを挿入し、そこから肝臓がんの栄養血管を塞栓(つまらせる)させる薬剤(リピオドール、スポンゼルなど)を注入する治療法です。
  • TAI(肝動脈内抗癌剤注入法;肝動注)とは、肝臓がんの近くの血管までカテーテルを進めて行き、直接抗がん剤を注入する治療法です。

経皮的血管形成術(PTA)

 当院では、特に透析患者のシャント(バスキュラーアクセス)の狭窄・閉塞の修復が目的です。局所麻酔をして、シャント自体に穿刺します。そこからガイドワイヤーを血管内に進めて狭窄や閉塞の場所を通過させます。そこで、先端にバルーン(風船のようなもの)が装着されたカテーテルをガイドワイヤーに沿わせて進めていき拡張します。十分に血管が拡張されたことを確認してバルーンを収縮させて、体外に抜いて終了です。

赤丸のところが狭窄部分です
バルーンで血管を拡げています
血管が拡がったので、形が見えています

EIS(食道静脈瘤硬化療法)

 まず食道静脈瘤とは、食道粘膜の下にある静脈の壁が膨れて、血管が瘤(こぶ)のようになる病気です。肝硬変などで肝臓から出ている門脈という血管の圧力が強くなってしている患者さんに多くみられます。原因となっている肝臓の病気が進行すると血管が破れて出血が起こったりします。
 そこで、食道静脈瘤を内視鏡的で治療を行なうのです。内視鏡で静脈瘤を確認しながら、注射針と呼ばれる処置具を用いて硬化剤を注入して静脈瘤が破れないように、固めてしまう方法です。

内視鏡で見るとこのようにボコボコになっています
透視を行ないながら、静脈瘤に硬化剤が
入っているか確認しています

 


黒く丸く見えるのが胆嚢です
石があると白く丸く抜けたような感じに見えます

ERCP(逆行性膵胆管造影)

 ERCPは膵臓や胆嚢、胆管に形の異常を来す疾患はすべて有効です。膵管胆管合流しているとことの狭窄部分をステント(内腔を拡げる管)留置をしたり、胆石などの石とりを行います。
 検査方法はのどに局所麻酔をして、内視鏡を十二指腸まで入れていきます。十二指腸乳頭部(胆汁と膵液の出口)から、細い管を使って胆管と膵管に造影剤を入れ、レントゲン撮影を行います。

 

 

 

 

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