2008年10月21日
本年の第36週(9月1~7日)、滋賀県の食事会出席者に感染性胃腸炎が集団発生し、ノロウイルスが7件検出された。例年、ノロウイルスによるものを含む感染性胃腸炎は、11月はじめから12月中旬にかけて発生が多い。そろそろ要注意時期にさしかかる。

グラフ : IDWR感染症週報第40週(9/29~10/5):通巻第40号より
2008年10月21日
グラフでわかるように、咽頭炎(通常かぜ)は、年に4回のピークがあり、11月はじめから年末にかけても例年増えている。

※A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は主に小児の間で発生する疾患で、潜伏期は2~5日、突然の発熱、咽頭痛、全身倦怠感によって発症し、しばしば嘔吐を伴う。
通常発熱は3~5日以内に下がり、主症状は1週間以内に消失する予後良好の疾患である。リウマチ熱や急性糸球体腎炎など非化膿性の合併症予防のために、たとえ症状が消失しても少なくとも10日間は確実にペニシリン系抗菌薬、マクロライド系やセフェム系の抗菌薬を投与することが必要である。
感染経路は、ヒトからヒトへの飛沫感染や接触感染が主で、食品を介する経路感染もあるといわれている。
予防としては、患者との濃厚接触を避けることが最も重要であり、うがい、手洗いなどの一般的な予防法も励行すべきである。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の発生報告数は、例年、学校、幼稚園等の夏期休暇の時期に大きく減少し、その後、秋季から冬季休暇開始の直前までほぼ継続的に増加している。
2008年の累積報告数年齢別割合をみると、4~5歳30.6%、6~7歳23.3%、2~3歳15.7%、8~9歳12.4%の順であり、例年と同様に2~9歳が発生の中心であり、9歳以下で全報告数の85%以上を占めている。
IDWR感染症週報第40週(9/29~10/5):通巻第40号より抜粋、要約
2008年10月 3日
ノロウイルス集団感染は9月末から10月、11月がピークです。「発生」から「終息」まで平均20日間ですが、2ヶ月以上かかることもあります。
高齢者福祉施設などでは、特に注意が必要で、吐物からのノロウイルス検出率が高く取り扱いには呉々も気を配りましょう。「発生」してすぐに医療が介入することが終息を早めることも検証されています。
いずれにしても感染症は100%防ぐことはできません。次の手をいかに有効に早くうつかが大切です。
慶友会
2008年7月29日
日本脳炎流行の可能性が高まっている。理由として、気温の高い日が続いていること、ウイルスの感染源となる豚での流行が拡大していること、さらに平成17年から予防接種の義務化中止により、免疫を持たない幼児が急増していることがあげられている。
国立感染症研究所の調査によると、今月25日までに豚から日本脳炎の感染を示す抗体検出が報告されたのは富山、三重、高知、長崎、鹿児島、沖縄の6県。検査対象の平均抗体保有率は約20%から約50%に増え、例年を大きく上回る広がりを見せている。畜産県の多い中部、媒介する蚊が分布する西日本に住む人、夏休みに長期間、これらの地域に滞在する人はワクチン接種が推奨される。
7月28日 産経新聞より
2008年7月 7日
ヘルパンギーナ(水疱性口峡炎)とは、コクサッキーウイルスA郡による口峡部に特有の小水疱と発熱を主症状とする夏カゼの一種。39~40℃の熱が1~3日間続き、4~6日でよくなってくる。初夏から秋にかけて流行するので、第25週(6/16~6/22)から第35週(8/24~8/30)は注意が必要である。
IDWR感染症週報第25週(6/16~6/22):通巻第25号より