2008年10月21日
グラフでわかるように、咽頭炎(通常かぜ)は、年に4回のピークがあり、11月はじめから年末にかけても例年増えている。

※A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は主に小児の間で発生する疾患で、潜伏期は2~5日、突然の発熱、咽頭痛、全身倦怠感によって発症し、しばしば嘔吐を伴う。
通常発熱は3~5日以内に下がり、主症状は1週間以内に消失する予後良好の疾患である。リウマチ熱や急性糸球体腎炎など非化膿性の合併症予防のために、たとえ症状が消失しても少なくとも10日間は確実にペニシリン系抗菌薬、マクロライド系やセフェム系の抗菌薬を投与することが必要である。
感染経路は、ヒトからヒトへの飛沫感染や接触感染が主で、食品を介する経路感染もあるといわれている。
予防としては、患者との濃厚接触を避けることが最も重要であり、うがい、手洗いなどの一般的な予防法も励行すべきである。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の発生報告数は、例年、学校、幼稚園等の夏期休暇の時期に大きく減少し、その後、秋季から冬季休暇開始の直前までほぼ継続的に増加している。
2008年の累積報告数年齢別割合をみると、4~5歳30.6%、6~7歳23.3%、2~3歳15.7%、8~9歳12.4%の順であり、例年と同様に2~9歳が発生の中心であり、9歳以下で全報告数の85%以上を占めている。
IDWR感染症週報第40週(9/29~10/5):通巻第40号より抜粋、要約