2009年9月 6日
厚生労働省は8月28日、各都道府県においての新型インフルエンザに対する医療体制を確保するための参考として示す流行のシナリオを発表した。
それによると、新型インフルエンザの患者は流行開始から8~9週間でピークを迎え、国民の20%が感染した場合、ピーク時で1日に約76万人が発症し、4万6400人が入院すると想定している。
これらのデータを基に、現在の流行状況をあてはめた場合、今後の流行動態は下記グラフに示す内容となる。

また実際には、上記グラフに示す新型インフルエンザの流行動態に加え、通常の季節性インフルエンザの流行が重なることに留意する必要がある。
2009年9月 1日
エジプトでは、新たに2名の鳥インフルエンザ(H5N1)患者が確認された。
1例目は、2才女児で8月23日に発症し、26日に入院、状態は安定している。
2例目は、14歳女性で8月21日に発症し、23日に入院、状態は安定している。
2例とも家禽との接触が確認されている。
エジプトでは、85名が感染、27名が死亡している(致死率31.8%)。
WHO 8月31日より
2009年8月31日
次に示す危険な症状がH1N1パンデミックウイルス感染確定例、あるいは疑い例に現れた場合は医療機関受診を考慮すべきである。
- 運動時、あるいは安静時の息切れ
- 呼吸困難
- 蒼白
- 血痰、あるいは色のついた痰
- 胸痛
- 精神状態の変調
- 3日以上続く高熱
- 低血圧
小児では、危険な前駆症状は呼吸数の増加、あるいは呼吸困難、注意散漫、覚醒困難、そして遊ぶことに対して興味を示さないといったものも含まれる。
IDWR感染症週報 第33週(8月10日~8月16日)
2009年8月25日
6月11日にWHOがブタを起源とするH1N1インフルエンザウイルス(S-OIV)による感染がパンデミックに達したと宣言した。日本の科学者Y Itoh(滋賀医科大学)らは、このウイルスとタミフルなど抗ウイルス薬に対して感受性があることを示した。これは、これらの高インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ)がS-OIVパンデミックに対する最初の防衛手段として充分に働くことを示唆している。
Nature 8月20日号から
コメント)重症化する小児や、危険群といわれる人には早め早めにタミフル、リレンザを投与することが有効な最期防衛手段であるということ。治療の参考になるし、患者さんの治療を受ける判断のひとつにしていただきたいと思います。 慶友会
2009年8月17日
31週の定点当たり報告数は0.56(2,655人)で、28週以後増加が続いている。19都道府県の71保健所地域で定点当たり報告数が1.0を越え、4保健所地域(大阪1、沖縄3)では定点当たり報告数は10.0を越えている。その他東京都(0.97)、滋賀県(0.96)、奈良県(0.95)で流行の目安となる定点当たり1以上に近付いている。
現在の感染者(インフルエンザ)の9割は新型と考えられるが、知り得る報告では世界170カ国、18万人感染者(実際は数100万人ともいわれる)、死者が1500人以上。
スペインかぜでみても、初感染が報告されて、火種がくすぶる状態が2~3ヵ月続き、第2波で大流行している。早ければ学期がはじまる9月1日以後が、第1波の感染拡大期から一気にまん延期で大流行になるかも知れない。
自分でできるのは、
①手洗い ②うがい ③人込みに近づかない ④マスクを上手に使う
また肥満、妊娠している人、糖尿病、慢性呼吸器疾患(特に喘息など)、慢性心疾患や免疫が落ちている人は、老若を問わず充分に注意し、発熱(37.5~38℃)、せきなどかぜ症状があれば、タミフル、リレンザを診察をうけて服用すること。
季節性と違うのは、若い人、普段から丈夫だから心配ないとはいえないことです。致死率は季節性と変らず0.1%(1000人に1人)ですが、上手にインフルエンザ薬を服用すればその危険性も少なくなります。 慶友会
IDWR 感染症週報 31週(7月27日~8月2日)