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エジプト保健省発

 鳥インフルエンザA(H5N1)のヒト感染について報告あり。3才男児で11月21日発症、翌22日入院し、現在安定した状態にある。
 今までの症例と同じく病気または病死した家禽との接触があった。

エジプトでは89人の発病と27人の死亡(死亡率30.3%)
11月27日現在で(2003年からの総計)鳥インフルエンザA(H5N1)の感染者は444人、死亡者は262人(死亡率59.0%)

WHO11月27日より

エジプト保健省

 21才男性が鳥インフルエンザH5N1に11月11日発症し15日入院。タミフル投与をうけ安定した状態にある。
この患者は病気または衰弱した家禽との接触があったという。
 エジプトでは88名の患者と27名の死亡者。

11月20日 WHOより

コメント:インフルエンザの研究者が、新型になり得るのは、H1,H2,H3でこれらが順番に登場してくるという。H5,H7,H9は新型になり得ないのは、自明のことのように述べていたが、確信をもってそういえるなら、もう少し前に発してもらいたかった。少なくとも世界中でH5が新型になり得ると考えてワクチンまで用意していたのに、今更こんなことをいうのは、どうかと思う。  慶友会

昭和32年(1957年)以前に生まれた人は新型インフルエンザにかかりにくい

  トロント大学D.N.フイスマン博士によると、季節性インフルエンザでは余り差はないが、下記のグラフにみられるように、53才以上(昭和32年以前に生まれた人)の人は、新型インフルエンザ(AH1pdm)にかかりにくいことがわかる。  
NEJM(361巻20号11月12日)

  今までにも、AH1pdmには、1918年以前(91才以上)の人には弱いながら抗体があり、発病しにくいのではないかという報告があった。日本では、AH1pdmが15才以下で80%、20才以下にまで年齢を上げると90%が患者報告数で、60才以上はわずか0.7%。11月13日WHO発表では、累計死亡例は総計6,260人中アメリカ地域で4512人と最も多く、東南アジア地域661人、西太平洋地域は498人と少ない。日本のデータとして、北海道の感染状況がピークに達していると特記されている。
WHO pandemic (H1N1) 2009-update74より
In Japan, sharp increases in influenza activity......
On northern island of Hokkaido, which to date has been the most heavily affected, disease activity may have recently peaked.

季節性インフルエンザと2009年新型インフルエンザ(AH1pdm)との年齢別感染者数の比較091116.jpg

インフルエンザの不活化ワクチンと弱毒ワクチンの効果の比較

 健常成人に対するA型インフルエンザの不活化ワクチンの効果は、72%、弱毒生ワクチン29%。今回検査で確認されたA型インフルエンザ(主にH3N2型)の予防には、不活化ワクチンの方が予防に有効だった。

※不活化ワクチン・・・「孵化鶏卵」にインフルエンザウイルスを接種して増殖させたあとで、遠心分離して卵の成分をとりウイルスを精製します
※弱毒生ワクチン・・・日本では認可されていません

NEJM 9月24日(A.S.Montoら)

北海道におけるインフルエンザ定点あたり報告数

091003.gif定点1.0以上・・・流行 (流行開始の目安となる)
定点10.0以上・・・警報 (今後流行に注意を促す)
(定点・・・各都道府県が選定した全国約5,000箇所の医療機関から報告されるインフルエンザの発生患者数)

抗インフルエンザ薬
8月21日のWHOに従ってHPでは、必ずしも必要ではないとしたが、国内でも重症例や死亡例がでている。これからのまん延期をひかえて、「可能な限り全例に抗インフルエンザ薬を、出来るだけ早期に投与することが重要」(WHO)としている。今の時期に37.5℃以上の発熱があれば新型インフルエンザと診断して先ず間違いない。早くにタミフルかリレンザを使用するように警告します。慶友会

感染症週報によると、第39週(9月21~27日)の定点は6.18人と前週(8.21人)を下回った。厚労省は、発生が減少したというよりは、大型連休となり、多くの医療機関が休診していた影響で今後さらに警戒が必要であると呼びかけている。

慶友会で予測する流行のピーク期は、10月中頃と考える。

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