2009年9月16日
北里大学 和田耕治先生の報告(医事新報No.4455 9月12日号から抜粋)
1.潜伏期
1~7日(3~4日)
2.感染可能期間
発症前1日から、発症後7日。小児ではやや長く10日程度。解熱後2日までか、症状が始まった翌日から7日目までは外出しない方がよい。
3.患者
20才未満の患者が半分で、1~4才の小児、1才未満、5~19才、20~34才の順に多く、男女差はない。
4.症状
発熱(37.5℃以上)なら、電話相談あるいは主治医に連絡する。その他は全身のだるさやセキなどかぜにみられる症状。迅速診断キットで陰性にでても、新型インフルエンザは否定できない。
5.入院
2~7%が入院になる。また100人の入院患者の8~25人がICU、10~14人が人工呼吸器管理が必要。入院の年代別では5~19才が58%と一番多く、5才未満16%、20~39才が8%、40~59才が7%、60才以上には10%。入院して死亡したのは100人当たり1.6~5.0人。一般の致死率は0.5%(200人に1人で季節性インフルエンザ0.1~0.2%に比べると高い)、特徴は季節性インフルエンザの死亡の90%が65才以上に対して新型では20~49才と若い年齢であること。ニューヨークの例でみると、死亡者の70%に基礎疾患があり、喘息または呼吸器疾患29%、糖尿病31%、心疾患18%。
6.流行のピーク
米国では10月15日。日本では10月上旬といわれている。厚労省の推計では20%(2400万人)が発症し、入院率は患者の1.5%、重症化率は0.15%。最大時点では入院患者4万6400人、1日当たり新規に発症するのが76万人という。
7.ピークを小さくするために
①患者が他の人に感染させない。セキエチケットや、セキの時に腕でふさぐなど。
②学級(学校)閉鎖など1割の生徒の欠席で学級閉鎖を決めているところもあるが、地域での流行の状況に合わせるといい。
正しい知識で、上手に対応していけば、十分に乗り切っていけるはずです。沖縄では第1波はもう下火になってピークをすぎています。考えていたほどの混乱もなかったように見受けられます。 慶友会