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新型(ブタ由来A/H1N1型)インフルエンザ対策について

2009年5月21日

 5月20日の現在では、海外渡航歴、関西旅行後1週間以内に38度以上の発熱がみられた場合、最寄りの保健所の発熱相談所に電話し、指定の病院の発熱外来を受診してください。直接かかりつけの病院にいかないように注意することが大切です。なお、感染の拡大している神戸では一般病院でも初期診療をすることになりました。
 もし感染してしまったら、抗インフルエンザ薬を使用することで、ほとんどの方が治癒します。入院治療が原則ですが、5月20日厚生労働省は「現時点では季節性のインフルエンザと類似しており、全員を入院させる必要はない。」と発表しており、今後さらに患者数が増加した場合、多くの方が自宅治療となることが予想されます。その際は外出を控え、室内においても常時マスクを装着することが重要です。
 新型インフルエンザは、現時点では季節性の通常のインフルエンザと同様に弱毒性であり、致死率はきわめて低く、抗インフルエンザ薬が有効です。また、感染しても37度台の発熱しかみられない不顕性感染の場合があり、自然治癒することもある状況と考えられます。不必要に不安をいだくことなく冷静に対処することが何よりも必要です。

 新型インフルエンザ予防対策としては、外出した際は手洗いの施行後、うがいをすることが必要です。うがいの後、手洗いをしては、ウイルスがコップに付着してしまいます。手洗いは自己流に施行すると洗い残しが多いため、手洗いの手技は http://www.pref.nagasaki.jp/s_hokensho/infection/h_wash/h_wash.html  などを参照にして、日頃から練習しておくことが必要です。正しく行うと30秒以上かかかります。手洗い後のタオルは清潔に保たれたものが望ましく、できれば使い捨ての紙タオルがお勧めです。手洗い後水道の蛇口を閉める際には、手を拭いた紙タオルで閉めた方が清潔です。紙タオルがなければ蛇口をこまめに消毒する必要があります。水道水を使用する方法のほかに、擦式消毒用アルコールを使用する方法があります。アルコールはノロウイルスに対しては無効ですが、インフルエンザウイルスに対しては有効です(ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社より回答)。手洗い後、拭くことなしで速やかに乾燥することから、水道水の手洗いより容易にできると思います。
 インフルエンザウイルスの主たる感染経路は飛沫感染です。人ごみに入る際は、マスクが必要です。マスクを着用する際は、しっかり鼻、口を覆い、隙間のないようにすることが大切です。できれば鏡で確認した方がいいでしょう。地域によってはマスクが品不足傾向にありますので、代用としてハンカチ、スカーフなどで覆う方法も考えられます。
 ウイルスの付着した部位を手で触れた後、自分の鼻に触れることで感染する接触感染も否定はできないため、むやみに手を鼻や口に触れないことです。無意識に手で顔に触れることが多いものです。
 日頃から十分な睡眠とバランスのとれた食事を心がけ、免疫機能を健全化しておくことも大切です。

医療法人社団慶友会 吉田病院
院内感染対策委員長 平井克幸

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